社長インタビュー
- 日本リファインの今までとこれからの展望をお聞かせください。
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日本リファインは、1966年の創業以来50年以上にわたり資源延命や環境保全といった環境問題と経済の両立をはかり、溶剤のリサイクルを通じて社会に貢献してきました。
これらの事業で永年培ってきた多くの蒸留技術やエンジニアリング技術、ノウハウの蓄積等で2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、更なる貢献ができると確信しています。 - 地球環境問題の解決はどこに向っていくのでしょうか。
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地球環境問題の解決のために、今後の更なる脱炭素化の動きによって、サプライチェーン全体で循環型経済が推進されていくと考えられます。
製品のライフサイクルでのCO₂排出量が定量的に見える化されていく中において、企業はコスト・品質はもちろんの事、脱炭素への対応が重要になってきます。LCAの観点から、使用済みの有機溶剤は燃焼廃棄からできる限り有用成分を回収することがますます検討されると思われます。また、各種産業で多く使用されている有機溶剤もいずれ化石燃料から地上資源由来へと転換が進んでいくことも考えられます。
物流の観点からは、輸送手段を伴うオフサイトリサイクルではなくオンサイトでの資源循環の検討も進んでいくと思われます。
それらの開発をDXの進化が後押しすると思われますが、それは電子産業の高精細化、高密度化の流れでもあります。 - 日本リファインの進む先についてお話ください。
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各種産業の今後のモノづくりにおいては、これら脱炭素化への対応によって今までにない革新的な素材や生産技術が生み出されてくる可能性も高くなると思います。
すでに電子材料業界の顧客に対してはそれらニーズへの対応もはかってきておりますが、更なる企業努力が必要と感じています。
有機溶剤が使用されている各種産業、各企業にしっかりと寄り添い、今まで以上に様々なニーズで協業できるように努めていきたいと思っています。今後とも日本リファインへの変わらぬご理解と、ご支援を心よりお願い申し上げます。