連続型 液-液抽出装置
概要および特徴
液-液抽出は、炭化水素と水のように混ざり合わない液同士を接触させることで、どちらかの液に溶解している物質を、もう一方の液に液-液平衡関係に基づいて溶解させ分離する技術です。
液-液抽出の原理
日本リファインが開発した充填塔型連続式の液-液抽出装置は、設置高さ制限がある場所でも十分な分離能力が得られるように多塔式での連続抽出運用が可能で、充填物の種類や材質も容易に変更可能です。さらに抽出性能を上げるための、振幅と周期それぞれを調整できるように工夫された脈動装置も備えられています(特許第7153110号)。
装置
液-液抽出装置は、パイロット装置のほかに試験室1F~2F吹き抜けに設置されたラボ抽出装置があり、試験環境も整備されています。
実績
塔型連続式の液-液抽出装置は、省エネルギー・省スペースでの大量処理に向いた装置で、排水からの有機酸分離や炭化水素からのアルコール分離で実績があります。
液-液抽出は、蒸留プロセスとの相性もよく、蒸留だけでは難しい分離も抽出装置と組み合わせることで経済的な分離プロセスを構築できます。