排水処理装置 ソルピコ(SOLPICO)
ソルピコは、主に高効率分離塔、凝縮器、ドライ式真空ポンプにより構成され、溶剤と水との揮発性の差を利用し、水より低沸点の有機溶剤を含む排水中から微量溶剤を分離除去し、回収できる装置です。
塔底部を加熱し、蒸気を発生させ、分離塔内で効率よく液体接触させます。
揮発性の高い溶剤は塔頂に濃縮し、凝縮器で液として回収されます。塔底からは排水基準をクリアした水が排出されます。
本装置は減圧型と常圧型があります。
特長
コンパクトで大量処理が可能
クローズド型で溶剤を大気放散せず回収
省エネルギー型で低ランニングコストを実現
シンプルな操作で維持管理も容易
1999年分離技術賞受賞
対象となる有機溶剤
次の物質のほか、水よりも沸点が低いか、または、水と共沸点を持つ溶剤に有効です。
塩素化合物 | ジクロロメタン、1-2ジクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,1,1-トリクロロエタン、テトラクロロエチレン、ジクロロブロモメタン |
アルコール類 | メタン、エタノール、IPA、ブタノール |
炭化水素類 | ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン |
エーテル類 | THF、IPE、1,4-ジオキサン |
エステル類 | 酢酸メチル、酢酸エチル |
ケトン類 | アセトン、MEK、MIBK |
窒素化合物 | トリメチルアミン、アセトニトリル、アクリロニトリル |