技術開発
プロセス開発
50年以上蓄積された蒸留データベース
年間400~500件ほどお客様から使用済溶剤の分離精製依頼を受けております。様々な溶剤の組み合わせによる分離技術に関して独自のノウハウを持っています。
蓄積された蒸留データベースを基に、独自に開発した蒸留計算ソフト・気液平衡計算ソフトを活かしたシミュレーションにより、お客様のご依頼への迅速な回答が可能です。
蓄積されたノウハウを活かした蒸留プロセスの開発
お客様から発生する使用済溶剤のリサイクルおよび、新液のグレードアップ(純度アップ、金属除去等)の蒸留プロセスの開発にあたっては、これまでに蓄積されたノウハウや実績データを活用して開発を行っております。
サンプル試験では、分析および蒸留試験による目的物の精製の可否判断を行っております。また、安全に蒸留するための熱安定性の評価も合わせて行っております。
開発の最終段階では、工場による審査を行い、品質やコストダウンを意識した最適な蒸留フローを決定します。
合わせて、蒸留時における二酸化炭素発生量と、焼却処分した場合の二酸化炭素発生量を算定し、二酸化炭素削減効果の評価を行い、環境への配慮を欠かすことはありません。
技術開発
排ガス排水に含まれる微量有機溶剤の分離・回収
大気や水系に放出される有機溶剤は71万t/年(※)で、その大半が回収されず自然に分解されるのを待つ状態です。日本リファインの技術開発では、放出される微量成分の分離回収による排ガス、排水の浄化だけでなく、回収された有機溶剤成分が精製・再利用できるような、環境負荷を可能な限り低減した回収プロセス・装置を検討しご提案いたします。
多種多様な有機溶剤取り扱いの知見から産まれたオリジナル排水処理装置、排ガス処理装置、蒸留・抽出・吸着といった分離技術を組み合わせた弊社でしかご提案できない最適なプロセスをご検討させていただきます。
※有機溶剤使用量・排出処理に関する調査(2012)[日本溶剤リサイクル工業会]
機能性材料の開発
有機溶剤の取り扱いだけでなく、有機溶剤に微小粒子を分散させた分散液やゾルを開発しています。濃度や粘度、分散状態の調整だけではなく、有機分散媒の脱水や不純物除去などの要求にも応じつつ、サンプル提供、小~大スケール生産まで、ご相談させていただきながら対応いたします。サンプル開発の依頼にも適宜対応いたします。
開発方針
- 環境貢献:様々な生産活動から排出される溶剤をいかに回収し、精製リサイクルするための要素技術、装置を開発することで、環境負荷の低減、カーボンニュートラル社会の実現、地球環境の保全に貢献します。
- 技術分野:蒸留に限らず、吸収、抽出、膜分離、吸着、晶析などの分離技術、ヒートポンプなどを用いた省エネルギー、電化技術を活用し新たなプロセス、商品を開発します。
- 高機能化学品:超高純度有機溶剤、電池製造に用いられる分散剤など機能性材料をお客様のニーズにあわせて開発を行います。
- 開発分野
- 蒸留
- ガス回収
- 蒸留濃縮・乾燥
- 抽出
- 晶析
- 吸着
- 膜分離
- 有機系材料
- バイオ溶剤精製